映画『おおかみこどもの雨と雪』の舞台として知られる、富山県上市町の古民家「花の家」。
実際に訪れるには、富山地方鉄道「上市駅」から車で約20分、またはバス+徒歩でアクセス可能です。
この記事では、花の家へのわかりやすい行き方や、周辺の見どころ、注意点まで詳しく解説します。
映画の世界に触れたいあなたへ、静かで特別な“聖地巡礼旅”をご案内します。
映画の舞台「花の家」とは?物語に登場する“あの古民家”を訪ねて
『おおかみこどもの雨と雪』に登場する、花と雨・雪が暮らした山あいの家。
そのモデルとなった場所が、富山県上市町(かみいちまち)浅生地区にある「花の家」です。
築130年以上の古民家を、映画の制作スタッフが実際に訪れ、家の間取りや雰囲気、周囲の棚田や森の風景を作品に投影したと言われています。
現在は「花の家」として一般公開されており、予約不要・入場無料で見学が可能です。
室内には映画に関するパネル展示や、来場者が想いを書き残せるノートなども設置されていて、ファンにとってはまさに“映画の世界に触れられる場所”になっています。
「映画を観てから行く」と、より感動が深まるスポットです。
もしまだ観ていない方は、この機会にチェックしてみてはいかがでしょうか。
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2. 花の家へのアクセス方法【公共交通と車ルート】
「花の家」があるのは富山県上市町の山あい。市街地から少し距離がありますが、公共交通と車のどちらでもアクセス可能です。
公共交通機関を使う場合
- 富山地方鉄道「上市駅」からタクシーで約20分(料金は片道3,000円前後)
- または、上市町コミュニティバス「浅生口」バス停下車、徒歩約30〜40分
※バスの本数は少ないため、事前に時刻表の確認がおすすめです
【参考】上市町コミュニティバス時刻表 https://www.town.kamiichi.toyama.jp
車で行く場合
- 富山市中心部から約40〜50分(約20km)
- 北陸自動車道「立山IC」または「滑川IC」からアクセス可能
途中からは山道に入り、カーナビでは「浅生公民館(富山県中新川郡上市町浅生11)」または「花の家」で検索するとスムーズです。
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駐車場はある?花の家を訪れる際の注意点
「花の家」周辺は、観光地として整備されているわけではないため、専用駐車場や標識などはありません。
- 一般的には「浅生集落の空きスペース」または「大岩山日石寺 第二駐車場」に停め、徒歩で向かうケースが多いです
- 山道は道幅が狭く、車のすれ違いが難しい場所もあります
- 徒歩の距離もあるため、歩きやすい靴、虫除け、飲み物の準備は必須です
- 冬季や雨の日は足元が滑りやすいため注意
なお、地域住民の迷惑にならないよう、路上駐車や私有地への無断侵入は厳禁です。
静かな集落を守るためにも、マナーを守って楽しみましょう。
富山のおすすめ宿泊地【花の家へのアクセス重視】
「花の家」へは日帰りも可能ですが、せっかくなら富山の自然やグルメもゆっくり楽しみたいところ。
ここでは、楽天トラベルで予約できる富山駅周辺の人気ホテルを3つご紹介します。
富山地鉄ホテル(JR富山駅直結)
JR富山駅に直結しており、雨の日でも濡れずにチェックインできる抜群の立地のホテルです。
朝食ビュッフェでは、富山名物のホタルイカの沖漬けや鱒寿司、地元野菜を使ったお惣菜など、富山らしさを味わえる和洋メニューが充実しています。
子連れやビジネス利用にも人気で、ベッドが広めで添い寝も快適との声も多数。
富山エクセルホテル東急(駅徒歩3分)
富山駅から徒歩3分、最上階15階のレストラン「リコモンテ」からは立山連峰を一望できる絶景が魅力の宿です。
朝食は、ホタルイカや白エビ、富山ブラックカレーなど、富山の食材をふんだんに使ったブッフェが食べられます。
客室は落ち着いた雰囲気で、観光にもビジネスにも使いやすいバランスの良いホテルです。
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つるぎ恋月(上市町・花の家に近い)
「花の家」から車で約15分のところにあります。
越中つるぎ温泉の茶褐色の湯と、富山の旬を活かした会席料理が楽しめる温泉宿です。
露天風呂付き客室や貸切風呂もあり、静かな環境でゆったり過ごしたい方にぴったり。
富山湾の海の幸や白エビのかき揚げなど、“とやま食の匠”が監修する料理も高評価です。
花の家で体験できること・見どころ
実際に訪れると、映画に登場した風景がそのまま目の前に広がります。
- 建物は築130年以上の古民家で、縁側や木造の階段、囲炉裏などが当時のまま残されています
- 室内には『おおかみこどもの雨と雪』の関連パネルや、全国から訪れたファンの感想ノートが設置されています
- 雪が積もる季節や、緑まぶしい夏など、季節によって全く違う表情を見せてくれます
集落全体が静かで落ち着いた雰囲気なので、ゆっくり時間をかけて散策するのがおすすめです。
観光地化されていない分、まさに“物語の中に入ったような感覚”が味わえます。
富山だけじゃない?東京にもある『おおかみこどもの雨と雪』の聖地モデル
作品の前半で描かれる「大学生活」の舞台は、東京都国立市の大学通りや井の頭公園周辺がモデルとされています。
- 国立駅南口から伸びるケヤキ並木は、花と“おおかみおとこ”が出会うシーンのイメージ元とされる場所
- かつて存在した「白十字」という喫茶店も、物語の雰囲気を感じさせるロケーションのひとつでした(現在は閉店)
富山の自然と、東京の街並み。映画に描かれた世界は、私たちのすぐそばにある現実の景色とつながっていることを実感させてくれます。
旅程に余裕があれば、富山→東京の“二拠点聖地巡礼”もきっと心に残る体験になるはずです。
聖地巡礼で気をつけたいことと持ち物の準備
花の家は観光施設ではなく、静かな山あいの集落にあります。気持ちよく訪問するために、事前の準備とマナーも大切です。
服装・持ち物のポイント
- 歩きやすい靴(山道・坂道あり)
- 虫除けスプレー、日焼け止め
- 飲み物・帽子(夏場は熱中症対策を)
- 雨の日や雪の日は、防水性のある靴・傘・折りたたみ防寒具もあると便利
- 集落の地図、またはルート案内のスクリーンショット保存(スマホの電波が入りにくい場所も)
気をつけたいこと
- 路上駐車や民家周辺の無断駐車は厳禁
- 大声で騒がない、ゴミは必ず持ち帰る
- 地元の方の生活を尊重して静かに巡ること
訪問者がマナーを守ることで、この静かな聖地はこれからも長く開放され続けるでしょう。
おおかみこどもの雨と雪|富山の聖地への行き方まとめ
『おおかみこどもの雨と雪』の感動を、実際の風景の中で静かに感じられる場所──それが富山県上市町にある「花の家」です。
アクセスは、富山地方鉄道「上市駅」からタクシーで約20分、もしくはバスと徒歩を組み合わせて向かうことができます。
車が使える方であれば、富山市中心部から約40〜50分の距離です。
少し不便に思えるかもしれませんが、だからこそ味わえる風景と静けさがあります。
映画のワンシーンに紛れ込んだような空気の中で、優しく温かい物語に想いを重ねてみてください。
訪れる前にもう一度映画を見直しておくと、旅の余韻がぐっと深まりますよ。