HIKMICROのB10とB10sの違い徹底比較｜あなたの目的に最適なのはどっち？

HIKMICROのB10とB10sの違いについて書いていきます。

HIKMICROのB10とB10sは、どちらもプロ仕様のサーマルカメラですが、型番が似ているため「何が違うのか」「自分の仕事にどちらが最適か」迷ってしまいますよね。

結論として、B10とB10sの最大の違いは「熱感度（NETD）」と「画像のシャープさ（SuperIR）」の2点になります。

すぐに違いを知りたい方のために、2機種の違いのまとめを簡潔に紹介します。

この違いを踏まえると、

このようになります。

ここからはさらにB10とB10sの違いを詳しく解説します。

この記事を読めば、あなたの用途に合わせてB10とB10sのどちらを購入すべきか1分で判断できるようになりますよ。

B10とB10sのスペックを徹底比較

読者が知りたい核心情報として、2機種の違いが明確になるようにスペックを表で比較します。

1. 比較早見表

比較項目	B10	B10s	違いのポイント
最大の特徴（結論）	コスパ重視のプロ仕様	高感度・高精度診断特化	現場での診断精度が異なる
[重要] NETD（熱感度）	40 mK未満	35 mK未満	微細な温度差の検出能力
[重要] SuperIR機能	なし	あり（ソフトウェア補正）	画像のシャープさが向上
熱画像解像度	256 x 192 (49,152画素)	256 x 192 (49,152画素)	ベースの解像度は同じ
測定温度範囲	-20度 〜 550度	-20度 〜 550度	ほぼ同じ
Wi-Fi接続	あり	あり	同じ

2. 最大の違いは「熱感度（NETD）」と「画像処理能力」

表で示した通り、B10とB10sの差は、基本解像度ではなく「検出の質」と「画像の処理」にあります。

1. NETD（熱感度）

B10sは35 mK未満と、B10（40 mK未満）より熱感度が優れています。

これは、機器のわずかな発熱や、建物の壁内部の微細な水漏れや断熱材の欠損といった、温度差がごくわずかな異常をB10よりも高確率で正確に捉えられることを意味します。

2. SuperIR（超解像）機能

B10sに搭載されたSuperIR機能は、取得した熱画像データをソフトウェアで処理し、解像度を擬似的に高める技術です。

これにより、ベースの解像度が同じでも、B10sの方がよりクリアでシャープな画像を得ることができ、レポート作成時の視認性が向上します。

迷ったらこれ！用途別おすすめモデル断言

これらの違いを踏まえ、あなたの用途にどちらが最適か解説します。

【HIKMICRO B10がおすすめの人】初期導入・標準的な設備点検

推奨理由

B10の解像度（256 x 192）は、プロの現場でも標準的な点検には十分な性能です。

B10sに比べコストを抑えられるため、予算を重視しつつ、基本的な電気設備、機械、配管などの「異常熱源の特定」を目的とする場合に最適です。

こんな人は、第一選択としてB10を検討してみてください。

【HIKMICRO B10sがおすすめの人】精密診断・建物検査・品質管理

推奨理由

B10sは、高い熱感度とSuperIR機能により、微細な診断結果が求められる現場で真価を発揮します。

特に建物の断熱欠陥検査や、精密な電子部品の熱解析など、わずかな温度差を見逃したくないプロフェッショナルに推奨されます。

こんな用途の人は、迷わずB10sをおすすめします。

HIKMICROのB10とB10sの違いまとめ： 10秒でわかる最終チェックリスト

HIKMICROのB10とB10sの違いについて解説していきました。

最終的な選択は、あなたの「診断の精度」と「予算」決まります。

チェック項目	B10（コスト優先）	B10s（精度優先）
微細な温度差の判別	標準的な精度でOK	わずかな差も見逃したくない
画像レポートのシャープさ	記録できればOK	SuperIRによる鮮明さが欲しい

あなたの用途はどちらでしたか？

上記のチェックリストで判断し、最適な一台を選んでください。